2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

コロスケに捧ぐ

不思議な光を見た。 冬枯れの街、 コンクリートで固められ、 流れを失った川。 冬鳥が浮かび、 枯葉が浮かび、 ごみが浮かび、 その向こうに、 半分光となった、 神代の時の男の姿が浮かんでいた。 その光があまりに古いものだったので、 ぼくは驚いた。 光…

いいい あいいあー  う

ぶわっ ぶふうふうううんああ びわああん う う ぶわーーううんああーーー う ぐ うーーあうあうあうあ こんばんわ。 今夜はひらがなで尺八を吹いてみました。 あんまりいい音がでませんでした。 甘く見てました。 もっと練習しておきます。

とり肉のチリソース風味

村のはずれにある屋外の土俵で、 たぬきが相撲をとっておりました。 最近はなんとなく忙しくしておりましたので、 ちょっと休みがてら、見物することにいたしました。 しかしなんですね、たぬきの相撲というのは、 いまいち見てて楽しくないですね。 結局、…

冬の風物詩

今朝はカアンンというかたい音で目がさめました。 どうやら凍ったカラスが屋根に落ちた様です。 後で見たらほかの家の屋根にも結構刺さっていました。 街でミニスカートの女子高生を見た時には、 南極でかき氷家を見つけたような、 シュールな涼しさを感じま…

邦楽の授業

その学校は今はもう廃校になっている。 かつてはたくさんの子供たちの声が、 休み時間はもちろん、授業中だって、元気に響いていた。 わたしはその誰もいない学校の長くほこりっぽい廊下を、 ゆっくりと歩いていた。 校舎がコの字型に作られているため、 窓…

ピアノの調律のおじいさん

その森はあまりに深すぎて、 どんな風も届きません。 風は何度もその森を吹き抜けようとするのですが、 必ず、一番深いところへ届く前に、 もう風ではなくなってしまうのです。 その、森の、まん中の、一番深いところは、 小さな広場になっていて、 そこには…

北風

冬の夜空の星がみなガラス玉で、 風が吹くとみんないっせいに揺れて、 オリオンなんかも、しょっちゅうその形を変えて、 銀河は時々、地上に舞って来て、 犬が吠えて、 子供たちは寝つけずに窓の向こうに耳を澄ましていて、 国道一号線をトラックが走ってい…

昨夜の夢にでてきた無謀な人々

妻が小学校の兎小屋ほどもある電子レンジを購入。 自ら中に入って、調理すると言い出す。 危ない!それは危なすぎるぞ! 近所の人が庭でアシカやペンギンやセイウチなどを飼いだす。 普段は芝生の上で遊んでいるのだが、 雨が降ると、近くの道にまであふれだ…

竹吹きの翁

究極の尺八の音とは、竹やぶの中をわたる風の音である。 そんな言葉を聞いたことがあります。 なるほど、と思います。 ならば、雨が降れば、尺八の音は雨に濡れているでしょう。 春の日には、霞がかかっているはずです。 外と内とを隔てない、まさに「ツツヌ…

タイヤヒー

真夜中、海の底の道を、 サーカスの一座が沖に向かって進んで行く。 象がいてトラがいて、 大きな熊もいる。 しかも海の中だ。 なかなか前に進まない。 だから、ゆっくりゆっくりだ。 団員たちはみな疲れている。 あぶくをぶくぶく吐いている。 この一週間、…

激動の2005年を回想する。

子供の頃、牛若丸の夢をよく見ました。 牛若丸が月明かりの中、 屋根から屋根へと、音もなくジャンプしていく夢。 昼間おきている時は、牛若丸なんて好きでもなんでもありませんでした。 彼は、「夜のヒーロー」として、 知らないうちに、いつの間にか、ぼく…

新年の決意

お正月に友だちと会ったとき、 めずらしく、今年はどんな年にしよう、 という話になった。 この年になると、めったにそんな話題は出ない。 決めても無駄だからだ。 しかし何故か今年はその話題になった。 話題といっても話がはずんだわけではない。 誰かがそ…

曼珠沙華

深い深い眠り。 それは目覚めているときよりも、 ずっとずっと奥のほうの世界にいることだと思っていました。 ところが最近こんな話を聞きました。 その人は、とある日曜、埼玉にある曼珠沙華の群生地へハイキングに行ったそうです。 飯能の駅から乗り換えて…

はてなのくじら

自分のブログの場にはてなを選んだのは、 うてな(キオト氏との歌ユニット)に似ていたからです。 くじらともなんとなく似ています。 どんな人たちの会社なのかよく知りませんが、 「はてな」なんて名前をつけるなんて、 ちょいと素敵だと思います。 はてな…

初夢製造機

あけましておめでとうございます。 今年もくじらブログをよろしくお願いいたします。 さて、 みなさんは鉄人28号をご存じでしょうか? そして小学生のくせに車を運転したりピストルを撃ったりするクールガイ、 ショウタロウ君をご存じでしょうか? あのシ…