ふたつの大きな目玉が、天然芝の広がる美しい公園に据え置かれている。 直径は１メートルくらいありそうだ。 僕が歩いていくと、向うからこちらを見つめている。 犬を連れて散歩する女性がその目玉の前を横切る。 だが彼の眼差しはまっすぐ僕に注がれている…

雪よ降るならば降れ、とハガキに書いて投函するも 空は答えず。 答えが欲しい。 でも何を問うているのか、自分にも分からない。 んじゃないの？ と、空は無言で言っているらしい。 その通りです。

テーブルの上に小箱をのせる。 ふたを開けると、そこにはちいさな海がある。 波は荒く、小箱を揺すらんばかり。 くじらが泳いでいる。 さあ今日の日はさようなら。 小箱のふたを閉じて、 もう眠ることにいたします。

澄んだ冬の空気の中、美しい夕暮れでした。 影になった枯れ枝の向うには夕焼けのグラデーション。 なかなかに幸せな気持ちで散歩していますと、 遠くの方に、水たまりらしきものがあり、 しかも氷らしきものがはっているのが見えました。 急いで近くへよって…

えっ？ ライオンの口の中でなにやら動いている。 今まで気がつかなかったなんて。 気になる、でもちょっと恐いな。 「ごめんね、ごめんね」と言いながら、 そっとその口を広げてゆく。 お願いかみつかないで！ ライオンは大人しく協力してくれている。 彼も…

今日は北風が吹いたねえ。 思わず歩きながら歌っちゃいました。 垣根の垣根の 曲がり角 たき火だたき火だ 落葉たき あたろうか あたろうよ 北風ピープー ふいている いい歌。 誰かがたき火してたらあたっちゃうだろうなあ。 でも都会でたき火は危険かなあ。 …

小粋なジャケットを着こなして演奏するキオト氏を見て、 「久しぶりに帰って来たフーテンの寅さんみたいだな」 とひとり納得し、ふとまわりを見渡すと、 他のメンバーもおおむねフーテンの寅さんでありました。 フーテンの寅さんズ。 今夜もまた、切ない片思…

今年もよろしくお願いいたします。 今年１年みなさまが健康でハッピーでありますように。 みなさまとみなさまの好きなバンドが１００年続きますようにい。