2006-01-17 北風 日々 冬の夜空の星がみなガラス玉で、 風が吹くとみんないっせいに揺れて、 オリオンなんかも、しょっちゅうその形を変えて、 銀河は時々、地上に舞って来て、 犬が吠えて、 子供たちは寝つけずに窓の向こうに耳を澄ましていて、 国道一号線をトラックが走っていて、 でもすべてはやっぱりガラス玉で、 風が吹くと、みんな宇宙に舞い上がって、 それなのに朝になると、 知らん顔で、 会社に行ったりしている。