呆然とする寝起き

えっ?
ライオンの口の中でなにやら動いている。
今まで気がつかなかったなんて。
気になる、でもちょっと恐いな。


「ごめんね、ごめんね」と言いながら、
そっとその口を広げてゆく。


お願いかみつかないで!



ライオンは大人しく協力してくれている。
彼も気になっているようだ。


あっ、見つけた!
見つけたよ!



僕は
叫んだ。


ライオンの口の中にあったのは探偵手帳だった。
なんでこんなものが動いているんだ?


しかも探偵手帳ってなんだっけ。