ZABAKARAQUJILAOXを褒めちぎる

秋葉原の夜は美しかった。
メンバーひとりひとりが思い思いの歌を歌い、
それでいてたったひとつのロックバンドであるような、
そんなバンドがこの国に他にいらっしゃるであろうか。


青木孝
好青年、いや好中年である。音楽もそのままに好印象である。
美しい。思いがけず斜め上空からストンと隣に降り立ったような人だ。
お子様もめちゃかわいい。


楠均
一見虚弱であるが、その実、新党大地のようなたくましさとしたたかさがある。
さすがだ。スケールの大きな森の小人のようだ。
あまり褒めていないように聞こえるかもしれないが、ちょっと照れくさいのだ。


小峰公子
大地からわき上がり天へ抜けるような、あるいは天から舞い降り大地へ還るような、
歌声であり歌世界である。一見避雷針のような佇まいであるが、大きな日本女である。


吉良知彦
彼の音楽はマザーネイチャー的にマザコンである。ほれぼれとするような美しいミュージシャンである。
その核にはロックギターが響いていて、それがまた愛おしい。女性たちがうっとりと見つめるのもいたしかたない。
奥様は多少気がかりであろうが、かく言う奥様もイケメンのヨガ先生にうっとりしているとの噂なのでおあいこかもしれぬ。


そんな美しい光の乱反射の中で、自分も多少なりとも輝く事が出来ていたならいいな、
と、今はそんな気持ちでおるのであります。