能は楽し


近所の市民ホールでひらかれた能のワークショップというのに参加してみました。
能の装束や能面の紹介もありましたし、
実際に謡や舞も体験させていただきました。
今日がその最終日で、
実際に舞台で舞ったりしたわけです。


謡はともかく、舞のほうは、へなちょこといいますか、
ほとんど夢遊病者といいますか。
ある意味夢幻の境地ではありました。


能の不思議さ、わからなさって、
自分たちが失ってきたものの大きさなのでしょうか。
かつてはなんでもなかった言葉が、歴史の中で意味を失って、
逆に不思議な力をもってしまうことがあるように。
それとも世阿弥のはじめっからまか不思議な芸能だった?


ふかーいところでつながって、ひろーいところでつながって、
でもぽつんと一人きりのようで。
いやー、しびれます。
今年はまた能楽堂に行くぞ!


ところで、ワークショップの帰り道、
ちょいと裏道の薄暗いところを歩いたのですが、
前からやってくる女性二人の顔が、暗闇の中で、ぼんやり青白く浮かんで、
まるで幽霊のよう。
さっそく能の効果があらわれたか!と興奮したのですが、
よく見ると、二人そろって歩きながら携帯でメール。
青白いのはその光でした。


それでは素敵な週末を。