ふたつの美術展


最近ふたつの展覧会に行って参りました。
ひとつは「医術と芸術展」もうひとつは「小村雪岱とその時代展」です。
「医術と芸術展」は花のお江戸は六本木森美術館、あそこはゴージャスな雰囲気ですねえ。
内容は、骨、筋肉、内蔵、死んでる人など、なかなかにヘビーなところがあって、
見終わったときにはくたくたでした。
でも面白かったです。
ってひどい感想ですねえ。
小村雪岱とその時代展」、こちらは埼玉県は北浦和、近代美術館、なんとも冬枯れたふんいきでした。
が、内容はもう、ほおずりしたくなるような愛らしさ。
雪岱さんは泉鏡花本の装丁で有名な方ですが、それ以外にも肉筆、挿絵、舞台美術など、どれも素晴らしいお仕事をされていて、
本当にもう、うっとりですよ。
今の出版社もあんな本をだしてくだされば、と思うのですが、
一度失ってしまった技はもう戻らないんでしょうねえ。
ああ、また歌舞伎を見に行きたくなってきちゃうなあ。でも鏡花の本でも読む事にしましょう。
小村雪岱とその時代展」は明日の日曜までやっているので、もしよかったら見に行って下さいな。


やっぱり僕は、夢幻逃避系だな。一生変わらんわ。