ちょっと考えた


脳死」の問題は色々な意見があると思うけど(それこそ人の数だけ)、
僕なんかは、脳は死んでいるけど、体が生きているんだったら、それは、
「まだ生きているけど、死につつある人」なんじゃないかと単純に思ってしまいます。
でも生きた臓器をいただくには、なるべく早く「死」を宣告しなくちゃいけない。
だからきっぱりと死んだことにする。
でも本当は、生きて、死につつある人から、その生の部分をいただくという行為なのでは。
法律的にはなじみませんが‥‥とにかく最新医学のなせるワザです。


これは延命治療とちょうど裏表になっていて、今度は、早くに「死」を宣告することは、犯罪行為にすらなってしまう。
本当は、生と死の境界あたりというのは、あいまいで、倫理もゆらぎやすく、
人の判断や、まして法律などの及ばない世界で、これだ!とは決めにくい領域なのでは。


やっぱり人の数だけ生と死があるという、平凡な結論です。
昔は共同体の死生観がどーんと引き受けていたんでしょうけど。