あの日に帰れない

qujila2006-09-17



母は僕がまだ幼い頃、
僕を背負ってジャズのコンサートに行った。
そしてそれが僕にとっての大きな音楽体験になった。
この話って結構ライブなどでもしたので、うっすら覚えている人もいるでしょう。


僕にとってこの話は、淡い昭和のモノクロ映像とともに去来する、
えも言われぬノスタルジーであり、宝物でありました。


ところが!
先日実家に帰った際そのことを母に話すと、
「せっかくのコンサートに子供を背負って行くわけないじゃない。
もちろんお父さんに預けて行きました」
との意外なご返事。
今になってそれはないんじゃないの?
それともボケたんか?


いえいえ母のせいではないのでしょう。
思えば僕は数多くの思い込みを抱えて生き続けております。
やはり幼い頃親戚の家に一年くらい預けられていたという話も、
つい最近ほんの数週間だったことが判明。


通っていた幼稚園の入り口にあった恐ろしく長いすべりだい。
毎日毎日すべってすべってやっと入り口にたどり着いたあの巨大なすべりだい。
あれに関してはもう絶対に真実を確認したくはありません。


あのすべりだい無しでは生きていけません!