曇り


一日中、今何時なのかよくわからないような天気です。
ここは頭の中なのか外なのか、これで良いのか悪いのか、
寒くもないし暑くもない、
自分の陰影というものがよくわからなくなってくる、
そんな春の曇り空です。
(はっ、それって自分の頭のせい?)


先日お話しした泉鏡花「春昼」「春昼後刻」、
相変わらず良くわからないながらも読み進めていくと、
最後の最後にうわーっと胸に広がるものがありました。
狂おしいぐらいに。


きっとこの春も、
ただ読み進められることを求めているのでしょう。
他に何ができましょう。
わけのわからないことで悩んでいるうち、老いぼれてしまうとしても。
そう思って生きておりま〜す。