猫の階段


夢である。
10階建てくらいのアパートの最上階に住んでいる。
何故か家に帰るといつも違った猫が入り込んでいる。
不動産屋に文句を言うが相手にされない。


ある日洗面所の下の扉を開くと、
そこには一階まで続く長くてほそーい階段があった。
その一番下のところに猫の家があって、たくさんの猫が鳴いておる。
やつらは毎日この階段を上がって来ていたのだ。


不動産屋に文句を言うと、実はこのアパートが建つ前からここには猫の家があったので文句は言えないのだと言う。
それはそれでいいのだが何故こんな階段を作ったのかと問うと、
この階段は猫と契約を交わす際、自分たちの好きな人のところまで一本だけ階段を作ることが出来るという条件を入れたために、彼らが勝手に作ったものだと言う。


なんだか嘘くさかったが、少し嬉しくなり、そのまま帰宅しようとするが、どうしてもそのアパートにたどり着けない。


そうこうするうちに日が暮れたので別の自宅に戻った。