ワカゲノイタリ

高校の時の夏休みの宿題。
日本史の宿題で「歴史書を一冊選んで読み、その感想文を書け」というものがありました。
ところがいつまでたってもまったくやる気がおきません。
しょーがないってことで柴田錬三郎だか山田風太郎だかのお色気と妖術大爆発小説を読み、
「歴史は裏側から見るとたいへん興味深い」とかなんとか適当な感想を書いて提出したことがあります。
確かにめちゃくちゃ面白い小説でしたが、決して歴史書ではありませんでした。


もし僕が教師なら、
「てめーふざけるなよ!」
とその感想文をつき返すところですが、
その時の歴史の先生は大変我慢強い方でした。
ある日、つかつかと僕の近くにやってこられて、
「あなたの感想文には大変驚きました。長年教師をやっておりますが、色々な生徒がいるものですね」
と笑顔で言われ、静かに去っていかれました。
ひょっとしたらはらわたが煮えくり返っていたのかもしれません。
あるいは、本当にただただあきれ返っていたのかも。


まあ、子どもの宿題のことなんて、何も言えません。



妖術使いと女忍者の戦い。この後女忍者は捕らえられてしまうのであった‥‥
って、そんなもん感想文にするな!