ストリートキングダム

80年代のはじまりのある時期、共に旅をさせていただいた、
地引雄一さん。
その方の「ストリートキングダム」という本が再発されます。
東京ロッカーズを中心にその頃おこったムーブメントを、
思い入れたっぷりに、けれどもどこか淡々と書き綴ってあります。
さすがカメラマン。
今回の目玉はなんと言っても付録のDVD、
初期のくじらのお宝映像も入ってます。
びっくりするくらいいいバンドです。
みなさま是非一冊お手元に。


東京ロッカーズって名前、聞いたことはあるけど、
そんな方にもお勧めです。


http://www.kb-p.co.jp/


個人的には、今回やっとまともに読むことができました。
でもやっぱり胸が苦しくなりますね。


パンク。
はじまりのはじまりが終着点だった。
そんなムーブメントでした。
その後、切磋琢磨しようが七転八倒しようが、生き続けるほど終着点から遠ざかるという、これはなかなか生き続ける者にとってはきびしーですよね。
でも考えたら、おぎゃあと生まれた時のあの輝きは、どんな人生もとりもどせやしませんもの。


おっと、ぐちっぽいね。
もちろん本当の人生の豊穣は、そんな熱狂が終わった後にやってきます。
これもまたありふれたストーリーですね。